休養はカラダのメンテナンス

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"過去の自分”にこだわるのではなく、「いまの自分」と向き合うことは、自分に起こっている変化を受け入れることにもなります。カラダに変化が生じ、そのために余分な「気」を使っている年代であることを受け入れることができれば、不調に対してムダに頑張ることもなくなり、かえって老化の速度や度合いを遅らせることにつながります。

逆に、この「受け入れ」ができないと、実際のカラダの状態と、「こんなはずではない」という気持ちとのギャップが生じ、そのギャップが大きくなればなるほど、気持ちが落ち込みやすくなります。

患者さんでも、このギャップによってうつ気味になっている場合には、前述のエネルギー・ボールーセオリーのお話をします。すると、患者さんはカラダの変化に順応するために「余分に使っている気」の存在を知ることで、「とても気が楽になりました」と、暗いトンネルを抜けたように明るい顔色になり、不調からの回復も早くなることが多いのです。

症例を一つ紹介しましよう。四〇代半ばの出版関係の仕事をしている女性患者さんは、ずっと忙しい毎日を過ごしていましたが、最近は、同じ仕事をしても以前より疲れる感じがしていました。

「こんなはずではない」と思い、また、周囲から怠けていると思われるのが嫌で、かえって一生懸命になって睡眠時間を削って頑張りました。しかし、ますます疲労がたまり、さらには、やる気がなかなか起きなくなり、しだいに仕事に打ち込むことができなくなってきました。

これは、四〇代になって余分な「気」を使っていることを知らずに頑張ってしまったために、「気」が不足し、また体内でうまく「気」が回っていないことか
ら生じる典型的な症状です。

彼女には、「気」をおぎない、かつ、めぐらす漢方薬を処方するとともに、彼女の年齢になると、病気でなくてもカラダのなかでいろいろな変化が起こっていて、その結果、カラダのなかで余分な「気」を使っていること、同じことをしていても、以前よりも使える「気」が少ないために疲れるのだということを説明しました。

意識的に休養をとることをすすめ、それはけっして怠けているのではなくカラダの積極的なケアや前向きなメンテナンスであり、日ごろの行動についても、優先順位をつけて、すべてに全力投球ではなく、「力を抜くところは抜く」ようにアドバイスしました。

彼女には、休暇をとることは「怠けている」という固定観念があったのですが、次の診察時には、「休息は、怠けているのではなく、自分の体調管理のための積極的なメンテナンスと考えると気持ちが楽になった」とのこと。自分のカラダのサインに耳を傾けるゆとりがでてきて、無理をすることが少なくなり、症状にも改善がみられるようになりました。 

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  3. 休養はカラダのメンテナンス
    意識的に休養をとることをすすめ、それはけっして怠けているのではなくカラダの積極的なケアや前向きなメンテナンスであり、日ごろの行動についても、優先順位をつけて、すべてに全力投球ではなく、「力を抜くところは抜く」ようにアドバイスしました。

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